担任と副担任。近いようで全然違う。
- 矢:
- 赤池先生、念願の年長さんの担任をやってみてどうですか?
- 赤:
- とにかく嬉しいし楽しい!
幼稚園の先生として、まずは年長を受け持つことを目標にしてたのでとても満足しています。行事でも、年長さんだけの晴れ舞台って多いし、何よりあと数カ月で卒園していく子たちなので、いろいろきちんと身につけさせて送り出さなきゃ、とか。責任も重大! - 矢:
- 私も、去年が年少、今年は年中と、まだ3年目にもかかわらず2年連続で担任をさせてもらえて本当にありがたいと思っています。担任と副担任、どちらも毎日園児たちと触れ合うといっても、やっぱり全然違いますね。担任になると、子どものかわいさが数倍増しますよね。
- 赤:
- うんうん。それわかる!副担任やってても子どもたちはかわいいんだけど、担任になると、さらにすっごいかわいい!と思う。
- 矢:
- 副担任だと、他のクラスも見ないといけなかったりして、自分のクラスの子どもたちをじっくり見れないからですかね?
- 赤:
- それもあるし、担任になると自分色のクラスが作れるから面白いし、すごーく愛着を感じられるんだと思う。
- 矢:
- 確かにカラー違いますよね。赤池先生のクラスって、隣のクラスが「ザ・元気!」だとしたら、こっちは「ザ・クール!」っていうくらい落ち着いた大人っぽい雰囲気で、さらに私のクラスはなんだか「ザ・不思議!」みたいな、ほわーんとしたクラスですよね。
- 赤:
- まさに!矢野先生のクラスはほのぼのとした雰囲気だもんね。それくらい担任の影響力って強いってことかな。責任も大きいけど、この緊張感と使命感こそ、先生の醍醐味なのかもね。
先生は一生続けたい!でも、逆の立場も経験したい!
- 赤:
- 私は結婚してからもずっと先生続けたいな〜と思ってるんだけど、同時に、自分の子どもを幼稚園に通わせるお母さんの立場も、できれば早く経験してみたくって。「今日はこんなことをして過ごしました」って書かれた連絡帳を、へえ〜なんて言いながら読むのに憧れる!
- 矢:
- あー、わかります。私もいつかはお母さんになって、子どもを幼稚園に連れて行く気分を味わってみたいですね。自分の仕事を、反対側から客観的に見てみたいっていうのもあるし、先生の気持ちを先回りできるお母さんを演じてみたい(笑)。
- 赤:
- うちの園の場合、結婚・出産でいったん退職しても、子育てが一段落したら、またパートタイムで戻ってこれるんだけど、パートだと担任になれないのがちょっと残念だなー。
- 矢:
- そうですねー。やっぱり幼稚園に勤めるならまた担任やりたいって思っちゃいそうですね。
- 赤:
- うん。担任を持たせてもらっている今感じている、この喜びとやりがいは、なかなか忘れることはできなさそうだなー。
ライター目線でおふたりを紹介
この日は先生お二人に、お茶を飲みながら、また、インテリア雑貨を見ながら、幼稚園のことを話題に2時間ほど自由にしゃべってもらいました。
「幼稚園教諭が天職!」と自認する赤池先生は、何を話していても終始ほんわか笑顔。インテリアショップの中でも、「園でお花を活ける用のいい花瓶ないかな〜」「あ、このテーブルの高さ、子どもたちにちょうど良さそう!」と、オフの時でも園児たちの存在が頭から離れることはないようです。
そんな赤池先生から“矢野くん”というあだ名で呼ばれていた矢野先生は、先輩の一言一句に対して愛のある突っ込みを入れつつ、園児たちの話になると、「子どもからの『だいすき!』が何よりのご褒美」と目を細め、二人とも最後まで話が尽きることはありませんでした。