年長クラス担任赤池ちえみさん
気付けばベテラン先生の仲間入りをしていた、いつでもニコニコ笑顔が絶えない赤池先生。いま興味があるのはカメラや料理。特技は先生たちのモノマネ!
年中クラス担任矢野有希子さん
園児たちがかわい過ぎて、市外からの毎日の通勤も苦にならないという、お絵描き上手な矢野先生。笑顔で繰り出すするどい突っ込みが武器。コーヒーが苦手。
Interview | 2017.6.10
子どもと一緒に笑ったり、
遊んだり、真剣に叱ったり、
優しくなだめたり…。
こころも体もパワー全開で、
仕事に向き合わなければならない先生たち。
日ごろどんな想いで働き、
園児たちと接しているのでしょう?
たかみ幼稚園で元気に働く
先生2人の休日にちょっとお邪魔して、
幼稚園の先生、という仕事について
いろんなことを話してもらいました。
幼稚園教諭をめざした理由、
たかみ幼稚園を選んだきっかけ。
- 矢:
- 赤池先生はなんで幼稚園の先生になったんですか?
- 赤:
- 通っていた保育所の先生のことが本当に大好きで、小学生のころから、自分にはこの道しかない、と思い込んでしまって。その後、高校も短大も何の迷いもなく突き進み、今に至ります(笑)。
- 矢:
- 私は子ども好きだったし、誰かに頼られるというのも好きだったので。
あとは学生時代のバイトで焼肉屋とか催事会場の物販とかをやっていたのもあって、事務みたいにデスクに座って黙々と1人で作業するより、人と接する仕事の方が絶対いいなとも思ってましたね。 - 赤:
- 確かにそれは私も同感! ちなみに私の場合、短大時代「たかみはピアノが弾けないとダメだから、あなたには絶対無理」と先生に言われたの。本当にくやしくて、「じゃあ絶対に入ってギャフンと言わせてやる!」って、ピアノも面接もかなり頑張ったら本当に入れちゃった。
- 矢:
- ハハ!赤池先生らしいですね。私は願書を出す直前の10月ごろ、ここに1日研修で来させてもらって。そこで見た先生たちや園、子どもたちの雰囲気が、とってもいいなと思ってここに決めました。それに、私が見た求人の中ではお給料も一番良かったんで。
- 赤:
- 給料ね、そこ大事!
ところで矢野先生、確か研修の後、運動会にも来てたよね? - 矢:
- そうなんです。先生たちに「明日の運動会も来たら?」と声をかけてもらって。え?運動会?とちょっと驚いたんですが、今となっては本当に貴重な経験でした。おかげで行事への取り組み方も見られてリアルな園全体の雰囲気もつかめたし、運動会では園長先生の隣でお弁当食べることになって、ちょっと世間話もできましたし(笑)。
先生になってわかったこと。
子どもって本当にかわいい!
- 赤:
- で、先生やってみて、楽しい?
- 矢:
- 楽しいです!正直タイヘンですけど、でもやっぱり楽しい。なって良かったと思います。赤池先生はもちろん楽しいでしょう?
- 赤:
- もちろん!私にはこの仕事以外の選択肢は、やっぱり考えられない。
- 矢:
- でも先生になってみて、裏側の仕事の大変さを実感しています。日常のいろんな準備から、年間数回の行事に向けた段取りまで、毎日コツコツやらなきゃいけないことが、こんなにいっぱいあるなんて、初めのうちはびっくりすることだらけでしたね〜。
- 赤:
- そうそう。私も今になって、保育園や学校の先生たちの苦労が少しわかる!私たちのために、いろいろ準備してくれていたんだなと、今さらながら感謝してるよ。
だけど子どもたちと過ごしてる時間は、体力的に疲れた〜と思うことはあっても、大変!とかきつい!とかって、ほとんど感じない。 - 矢:
- 確かに。みんなそれぞれ個性があって本当にかわいいし、子どもたちが惜しげもなく発散してるエネルギーを、私たちが毎日吸収させてもらってるんでしょうねー。子どもがいる間は大変と思わないけど、帰った後に一人で黙々と作り物などをしている時間が、やっぱりつらいですね。
- 赤:
- 矢野先生もそうだったなんて意外!絵が得意だから、てっきり製作も好きなのかと思ってた(笑)。
ピアノは、入ってからでも
上手に弾けるようになる!
- 矢:
- ところで赤池先生、さっき学生時代はピアノが苦手だったって言ってましたね。私もなんですよ。
- 赤:
- そうだったの?でも、いま上手に弾いてるよね。私も昔では考えられないくらい弾けるようになって、正直びっくり!
- 矢:
- たかみ幼稚園って、本当に担任がピアノ伴奏する機会が多いですよね。毎朝のおまいりの歌から活動の中でうたう歌、生活発表会や年長さんと職員との合同合奏とか…。しかも先生たちみんな上手だし。最初は圧倒されました。
- 赤:
- そうね。でも逆に、逃げ場がないというか、もう腹をくくって弾けるように練習するしかないっていう環境なのがいいのかも。下手でも絶対に伴奏しないとみんなが困るから、短時間でも集中して頑張れちゃうというか。最初のヤマを超えるまでは「私にはゼッタイ無理!」と思えて練習が面白くないんだけど、そこを抜けると、「あれ?弾ける!?」ってなるよね。
- 矢:
- ほんと、そうでした。ある時期から指が勝手に動くようになっていて、弾けない曲を練習するのが楽しくなっていきましたね。
- 赤:
- あとは、先輩たちが上手に場を作ってくれるから、おのずと少しずつレベルアップしていけるような気がする。
- 矢:
- うん。わかります。生活発表会の全体練習の伴奏も、上手・下手を問わず、みんなに順番が回ってきますからね〜。
“たかみの食育、すごいですね”
他の園の人から言われると嬉しい!
- 赤:
- 市内の幼稚園教諭が集まる研修会あるでしょ、年に一度の。
- 矢:
- はい。私も去年行ったの覚えてます。
- 赤:
- 2〜3年くらい前に「食育」をテーマにした研究発表をうちの園が担当したことがあったの。そこで日ごろの「食」への取り組みを解説したら、終わった後、他の幼稚園の先生たちから「すごいですね」「参考になりました」「うちもたかみ幼稚園を真似してみたい」なんて言われて、思っていた以上に反響があったんだよね。すごく嬉しかった!
- 矢:
- へえ〜。それは嬉しいですね。確かにうちの給食めちゃくちゃいいですもん。私、毎日ここの給食で過ごしたら、絶対太らないし病気にかからないんじゃないか、って思ってます。
- 赤:
- ほんとほんと!野菜たっぷりだし、化学調味料とか使わないし、だしが効いてておいしいし。子どもたちもびっくりするくらい食べるよね。
- 矢:
- 気持ちいいくらい食べてくれます。器がプラスチックとかじゃなくて陶器っていうのもいいんでしょうねー。毎日、一人一人のお茶碗にほかほかご飯をついであげるあの時間、私大好きです。
- 赤:
- 同感!配膳の時間って、ご飯を渡しながら一人一人と向き合ってコミュニケーションできるから、子どもたちにとっても担任の私たちにとっても貴重なひとときだよね。